ネット広告マンが語る業界の真実

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現役面接官が教える、ネット系ベンチャーでの面接のコツ②

事故PR

本屋さんにある面接教本ではダメとはいったものの…

はじめに

前回、こちらの記事で「本屋の面接教本じゃだめだ!」とは言っているものの、せめて面接教本には目を通しておけと思う今日この頃です。最近、新卒採用も落ち着き中途採用をぼちぼちやっていたのですが「よくこんな自己分析で面接受けにきてるな・・・」とか「こんなんじゃ新卒の方がマシだぞ」と思うことが多々あります。

なので今回は新卒向けというより、どちらかと中途向けの面接対策について話していきます。もちろん新卒が読んでも有用な内容ですので、ぜひご一読を。


ベンチャー企業が求める即戦力と、大企業が求める即戦力は違う

大企業でも、ベンチャー企業でも、当然中途面接では即戦力を求めています。まぁ即戦力っていっても今までと違う風土の会社なわけですから、その会社のルールに慣れるまで2~3ヵ月かかるとして、実際に戦力になるのは4ヵ月~1年くらいかかるでしょう。ビズリーチのCMでもありますよね。

「どれどれ?経歴も申し分ない。へ~そんな経験が。即戦力じゃないか。」


ただ大企業が求めている即戦力と、ベンチャー企業が求める即戦力は全然違うのです

では、どう違うのか。
あくまで個人的な意見ですが、

大企業が求める即戦力は、「自社と近しい経験を積み就業後も近しい現場で活躍できる人」で、ベンチャー企業が求める即戦力は、「めまぐるしい環境の変化に順応することで様々な経験を積み、どんなポジションでも活躍できる人」です。全然違いますよね。

これがどういうことなのか。大企業で働くことは任されたポジション、課せられた目標の下で仕事を進めていきますが、ベンチャー企業は任されたポジション以外にも発展的な取り組みをしてほしいし、市場の変化によって大きく方向転換していく可能性も多分にあるのです。そうなると1つのことしかできない人より、新しいことにすぐ順応できて多くの挑戦をしてきた人のほうが重宝されるのです。

なので極論、業界未経験者でも飛び込んでいける可能性は非常に高いのです。特にこのブログでは「ネット広告代理店」中心の記事を執筆していますが、このことは「ネット広告代理店」も然りです。なぜなら市場自体が急速に成長しているため、ベンチャーであろうがなかろうが、業務環境の変化が非常に多いからです。


すぐに環境に順応できるってどういうこと?

大企業の場合は恐らく「今まで何をやってきたか」を問われ、その結果や質を問われることが多いと思います。賞を取ったことがあるのか、売り上げをどれくらい伸ばすことができたのか、など。もちろんその結果へのプロセスを問われることも多いでしょう。しかしベンチャー企業の場合は「なにで、どうやって結果を出したのか」を問うことより、「なぜそれをやろうとしたのか」を問われることが多いです。

この差はなんなのか。

これもあくまで個人的な意見ですが正直「売り上げを昨年対比で120%増やせました!」は信用できないんです。だって時期的な要因があるかもしれないし、その人以外の理由が作用している可能性っていくらでもあると思うんですよね。どうやって売り上げを120%増やせたかも、多少話を盛ればスゴイ!と思わせることなんて簡単なんです。そりゃあぼくだって売上を10倍にしたことありますよ。翌年、他の代理店に奪われてしまいましたが。

つまり結果と過程だけでは、都合の悪い部分は語る必要がないんです。だから、なぜそれをしようと思ったのか。なぜ売上を120%伸ばそうと思ったのか。なぜ売上を上げるためにそういった過程を経たのかが重要になってきます。


面接でおさえておきたい3つのポイント

それでも、実績は数字で表せ

前段を踏まえた上でも、まずは実績を数字で表してください、、、自分がやったことが、どれくらい企業活動に影響を及ぼしたのかを図るためには一番数字が分かりやすいです。「こんなことしました!」「あんなことしました!」と言われても、「で、それってどれくらい凄かったの?」と思うことが多いです。弊社もある程度学歴フィルターをかけているので、一定のレベルの大学を出ている人が面接に来るのですが、1/3くらいは数字で表してこないです。勉強ができるのと、仕事ができるのは違うんだな~と日々感じています。

※余談ですが学歴フィルターは存在します。

また実績があるものは、網羅的に職務経歴書に書きましょう。正直、面接官も忙しいので、もらった書類に初めてちゃんと目を通すのは面接中です。話しながら書類に目を通さないといけないので、文字の羅列より数字の羅列のほうが直感的で分かりやすく、目に留まりやすいのです。


実績の話をするときは結果と過程だけ語るな

職務経歴書で一番目に留まるのは上述の通り「数字」の部分です。いざその部分について質問をしてみると、「〇〇をしたことによって〇〇を伸ばすことができました!」と結果と過程しか語らない人が多いです。これは非常に残念です。もちろん私の場合はすかさず「なぜそれをしたんですか?」と聞きますが。

実績を話すときは、次の手順で話してみてください。

①その当時の課題は何か。
②課題の大きな要因は何か。
③課題に対する解決策は何があるのか。
④なぜその解決策を実行したのか。
⑤結果こうでした。

一番大事なのは③と④で、正直解決策っていくらでもあると思うんですよね。個人的に一番嫌いな解決策は「コミュニケーション量を増やすことによって」というものです。自分の身を削ってるだけじゃん、と思います。

例えば5人のチームメンバー5人のうち3人が遅刻常習者という状況で、その課題を解決するために選択肢っていくらでもありますよね。


・鉄拳制裁
・上司にいいつける
・人事にいいつける
・話し合う


他にもいろいろあると思います。それを自分の身を粉にして「コミュニケーション量を増やす」って、なんなんだろうと思いますよね。例えばその遅刻常習者が「自分は必要とされていない」と思い込み、会社に行くことをいつも躊躇ってしまうという理由ならなんとなくわかりますが、大体そういうパターンではありません。

なぜその人たちは遅刻をするのか?を考え、その中でどういう解決策があり、最終的になぜその解決策を取ったのかが大事なんです。つまりはこれ、論理的思考力というやつですね。みなさん、今一度面接で話す内容を見直してみてください。


面接前に、自分の論理を見直すべし

私がよくやるのは、上記の説明ができた人に対し「でもこれって〇〇じゃないですか?」と重箱の隅をつつくような質問を試しにしてみます。よっぽど自信がある人以外は(あまり見ないですが)大体しどろもどろしてしまいます。別にいいんですよwと笑って和やかに(しようと)していますが、ここが結構重要です。

ちゃんと筋が通っていれば、こんないやらしい質問はしません。筋が通っていないから、こんな質問をしてしまうのです。なのでエピソードを語る前に、今一度あの時の自分の行動は間違っていなかったのかを思い返してみてください。そして、もし間違っていれば説明後にこんな言葉を付け足してみてください。

「今思い返すと、もっと〇〇すればよかった」と

この言葉を付け加えることによって、ちゃんと自分の今までの経験を見返し、間違っていた場合それを認める能力があると思われます。なぜこの能力が必要なのかというと、ベンチャー企業やネット広告代理店はとにかくスピード重視です。間違えっていた時にすぐにリカバリーできないと、スピードが落ちてしまいます。都度、正しい判断ができているのか?を問い続けることは、ゴールまでの最短距離です。急がば回れなのです。

大企業のシステム導入なんて大体急がば回れです。もう設計しちゃったからこれでいこう!とか、せっかく作ったんだし最後までやろう!とか、本当に意味がないです。そういう意味で、間違えを認め、修正しようとする人材は非常に貴重なのです。


さいごに

私自身、一番面接時に試すのがこの論理的思考力です。論理的思考力を高めるためには、ロジックツリーや帰納法、演繹法のようなアプローチ方法を知っていると非常に役に立ちます。またアプローチ方法を知るだけではなく、実際に身近なことで試してみてもよいと思います。

広告屋目線で具体的な問題を出しますが「なぜここに看板があって、この企業がこんな広告を出すのか」を考えてみてください。アプローチ方法はいろいろあると思います。

・そこにはどんな人がよく通るのか?
・女優さんの世間からのイメージは?
・この企業の競合は?
・なぜネット広告ではなく看板?

などなど、様々な疑問からロジックは作り上げられます。なぜなら論理的思考力とは、「防衛力」だからです。どんな方向から攻め込まれても、論理で打ち返さなきゃいけません。「攻め込み」は基本的に「疑問」から生まれます。まず自分自身で自分の今の論理を問いただし、面接官に答えづらい質問をされないようにしましょう。