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現役面接官が教える、ネット系ベンチャーでの面接のコツ①

面接

本屋さんにある面接教本ではダメな理由

はじめに

春前になると、本屋さんには面接対策本やSPI対策本などが特集を組まれて並ぶことが多々あります。私も初めての就職活動時は、そういった本を手に取って、友人たちと面接の練習などを行いました。しかし、個人的にはしっかり対策をしたつもりでも、いざ本番になると突拍子もないことを聞かれたり、上手くいったと思っていてもお祈りメールが来て悲しい気持ちになった人は多いと思います。

本記事では、新卒・中途ともに面接をしている私から、どうやったら面接の通過率を上げることができるか、そのポイントをまとめたいと思います。

ちなみに私は他の記事でも書いているように人事部ではなく、2次面接あたりから登場する「現場リーダー」的なポジションなので、人事向けの面接はしっかり本を読んで対策をしましょうw。中途の方はいきなり、現場リーダーが面接に参加することが多いと思うので、ぜひ参考にしてみてください。


面接官に「準備してきた感」は伝わっている

例えばよくありがちな、「今までで一番辛かった経験はありますか?」という質問があります。私はこれをよく「こいつ準備してきたのか」ということを問うために使うことがあります。勿論その質問のそのままの意味もあるんですが、辛い経験って準備していないとなかなかパッと出てこないですよね。早くても2秒~3秒は考えてしまうと思います。

準備していない人の反応は「辛かった経験ですか・・・(3秒)はい。」というものですが、準備してきた人は「はい。」と即答し、質問に対して返すことができています。

個人的には準備してきても、準備してこなくてもどっちでもいいのですが、しっかり準備してきている人には、あえて虚をつくような質問をしてみたりします。

例えば、「最近プライベートで行った一番良かった観光地を教えてください」とか。この質問自体には特に意味はないし、これやるの自分だけなので忘れてください。

話はそれてしまいましたが、個人的にはどっちでもいいとはいえ、企業的にはそうじゃない場合もあります。私は古き良きメーカーや商社の面接を受けたことはありませんが、なんとなくのイメージですがそういったところは準備して臨むに越したことはないと思います。

しかしこれも個人の経験に基づく話ですが、ネット広告代理店やネット系ベンチャーは別に準備してもしていなくてもどちらでも良いのです。またこの考え方は恐らく、実力主義型の組織に多い傾向だと思うので、実力主義型の会社を受けたい場合はいっそのこと何も準備しない、というのもアリだと思います。


なぜ実力主義型は、面接の準備が不要なのか

超端的に説明すれば、別に3秒時が止まっても、質問に対する回答がしっかりできていれば問題ないからです。逆に古き良きメーカーや商社はなぜ準備をしていく必要があるのか。それは年功序列の精神が根底にあるからだと思います。

古き良き?企業は、就職活動者に面接を"させてあげている"という感覚が強いのかなと思っています。今後従業員になる可能性がある人物が、”目上の人”との面談で何も準備してこないなんて失礼だ!となりそうじゃないですか?実際にその企業に就職できた際に、何も準備してこずに大事な会議に参加されたら困るわけです。なので面接前の準備力を重視することがあるんだと思います。

一方で実力主義型組織が多いネット系ベンチャーに関しては、正直仕事ができればなんでも良いのです。もちろん会議に必要な資料や説明はある程度準備しておくべきだとは思いますが、過程はどうあれ、結果良ければ全て良しなのです。

そういう意味で、メーカーや商社、不動産などの面接を想定した対策本は、もちろん大切なことは記載されてはいると思いますが、ネット系企業を受けるにあたっては無駄が多すぎるのです。


面接でおさえておきたい3つのポイント

1. 今の就職活動をポジティブに捉えていること

こちらの記事でも記載したように、経歴は美しいに越したことはありませんが、正直多少汚くても何故そういう経歴を歩んできたのかを、論理的に説明できれば問題ないと思っています。

面接の準備は不要だと上述していますが、自分の今までの人生の振り返りくらいはしておきましょうねw。なんでそのタイミングで、それを思って、そういう行動をしたのか。一つ一つの経歴を5W1Hで振り返ってみましょう。そのうえで経歴に少し綻びがある場合、ポジティブな言葉に変換して言いましょう。例えば「残業時間が長く、辛かったから辞めた」経験があれば、「残業時間が長く業務の効率化も試みたが、その分仕事を増やされ、本来自分がしたいことに時間を投資することができなかった」というように良いように言い換えましょう。

勿論この言い換えをする場合は「自分がしたいこと」をちゃんと明確にする必要があります。そして「自分がしたいこと」がない皆さんへ、必殺の逃げ道を紹介します。それは「まだ明確にやりたいことは決まっていないが、本当にやりたいことを見つけた時のために引き出しを多くしたい」という逃げワードです。これを言われると、面接官はぐうの音も出ないです。

昔はトップダウン型といって、5年後、10年後を決めた上でそれを達成するために行動項目を逆算していくという考え方が一般的でしたが、最近はボトムアップ型といって、5年後、10年後のために選択肢を増やすという考え方が認められ始めているので、こういう答え方も特にネット系ベンチャーではありだと思います。

ともあれネガティブな理由で就職活動をしている人でも、言葉を言い換えて、今の活動はより良くするためであることをアピールできるようにしましょう。


自分の軸を持っている

これは個人的に重視している部分です。揺るぎない自分の軸を持っていて、それを説明できている人は、その軸が組織の目指す方向と真逆じゃない場合、採用したいと私は思います。「負けず嫌い」でもいいですし、「こだわりが強い」でもいいんです。

ここでのポイントは、最初の自己紹介や最初のエピソードトークの際に自分の軸を話すことです。例えばバーッと今までの経歴などを話した後に、「性格はこだわりが強く没頭してしまうタイプで、~~~」というようにしれっと差し込んでみます。

あとはその後の質問で、例えば嬉しかった時のこととかを聞かれた際に「先ほどチラッと話したように、私はこだわりが強く、時にそのこだわりが認められないこともありますが、~~~の時に~~~で、自分のそのこだわり続けていたものが成果として上がった時は非常に嬉しかったです。」というように、冒頭に話した自分の軸はブレないですよということをアピールします。

なぜそれが必要かというと、正直どれだけこだわりが強いか、負けず嫌いか、人とのコミュニケーションが好きか、は別に求めていなくて、これを行うことによって話に一貫性が生まれ、面接官は非常に強い納得感を得ることができます。


3. リアルな・具体的な質問をする

よく新卒の説明会などでは「今日は貴重なお時間をなんたらかんたら。〇〇さんの仕事のやりがいってなんでしょうか」みたいなどうでも良い質問をしてくる人いますよね。そういう漠然とした質問は、質問をしているというポーズを取っているように見えてしまいます。特に説明会などでは気になりませんが、面接の場でやられると、あー色々準備してきたんだねーと思うだけです。

そもそも質問って内定を貰えた後、どこに絞るかを決めるため要素になるので、どうせならもっと具体的な質問をしましょうよ。リアルすぎても駄目ですよw。ぶっちゃけブラック企業ですか?とか年収いくらですか?とか。

やりがいを聞きたい場合は、ストレートに「やりがい」という単語を使うのではなく、「最近仕事で感じた嬉しかったこと」などにしましょう。研修制度を聞きたい場合は「研修制度はどのようになっていますか?」と端的に聞かず、「少しでも早く組織に貢献したいのですが、研修・教育制度はどのようになっていて、大体どれくらいで一人前になれるのでしょうか」という風に具体的に聞きましょう。

ようは、逆質問の場を単なる自分の疑問解消だけに使わず、自分がその企業での就職を具体的に考えているアピールをする場にしましょうということです。質問内容は全く同じでも、言い方を工夫することで面接官の印象は大きく変わります。


さいごに

これはよく部下にプレゼンテーションのことを教える際に話していますが、やっぱり練習したら練習した分だけプレゼンは上手くなり、ぶっつけ本番でプレゼンが上手い人はいないです。プレゼンが上手いことで有名なアップルの創業者、スティーブジョブズも丸2日プレゼンの練習をしていたことで有名ですね。ではこの記事で書いていた「何も準備しない」は間違っているじゃないか!となりそうですがそういうわけではありません。

まず面接はプレゼンではないので、質問に的確に回答する必要があります。いくら練習をしても、想定外の質問が飛んでくることは多々あります。

なので準備すべきことは「質問に対する回答」ではなく、「自分がどういう人間であるのか」ということを改めて整理することと、今まで何気なしに使っていた言葉を前向きに言い換えられるよう、言葉選びを考えておくことです。

一言一句覚えようとしている人もいますが、時間が無駄なのでやめましょう。

この記事を読んで皆さんの面接通過率が上がると嬉しいです!頑張ってください!